国民が医療に「上手」にかかり、同時に医師の労働環境の改善等も図るために「タスク・シフティング、タスク・シェアリング」の事例が検討された。
厚労省は10月22日、東京都千代田区の全国都市会館で「上手な医療のかかり方を広めるための検討会」の第2回会合
=写真=を、開催した。
同会合では有識者の構成員として、タレントのデーモン小暮さん
=写真右から3番目=が出席していることでも、話題になっている。
会議では、医療では現在、多職種が関わる「チーム医療」が推進されていることと、この際に、医師が実施している業務を多職種へ移管する「タスク・シフティング」や、業務の共同化を図る「タスク・シェアリング」の事例が報告された。
会議の構成員からは「それらは以前から提唱されていたことで、業界団体等の反対で進展しなかった」と指摘する声や、「実際に業務の移管や共同化は、それなりの技術水準が担保されないと、簡単には進められない」等の反論が出された。
デーモン小暮さんは、これらの方策の国民に対する周知の仕方について、「どの分野について、どの範囲まで周知していくか等、議論を進める前にまずは構成員の認識の共有化が必要ではないか」等と提案した。
同会議の模様は後日、インターネット上で公表されることになった。厚労省が主催する会議は、通常は議事録の公開のみ行われるが、映像まで公開されるのは異例だ。