認知症の高齢者の支援を強化するため、東京都練馬区（前川燿男練馬区長）が、区内のコンビニエンスストア事業者等と協定を締結した。
　高齢者の見守りと災害時における応急物資の供給を主な内容とし、前川区長が５月31日、区役所にてコンビニのセブンイレブン・ファミリーマートと、スーパーのイトーヨーカ堂の計３社と締結書を取り交わした。＝写真、右から二人目が前川区長＝

具体的には、コンビニエンスストア等の従業員が支援の必要な認知症高齢者等を発見した際に地域包括支援センターへ連絡し、緊急性があると判断した場合は警察・消防へ通報するというもの。

挨拶に立った前川区長は、「認知症高齢者とご家族への支援は極めて重要な課題。これは行政だけでは限界があり、高齢者の日常生活を支える重要な社会資源であるコンビニエンスストアの活動には注目・期待をしている」と述べ、この高齢者見守り協定を契機に、区民生活に身近なコンビニエンスストアが区の様々な政策への連携に発展していくことへの期待を述べた。

またイトーヨーカ堂とは、災害時に区の要請により提供可能な食料品等の物資を供給する「災害時における応急物資の供給に関する協定」を併せて締結した。